21th International Congress on Computer Assisted Radiology and Srugery
CARS2008


期日:2007年 6月25日〜6月29日

場所:バルセロナ,Hotel Constanza

 

■ 口述発表

Development of a pulmonary functional imaging using a dynamic flat-panel detector (FPD): Primary results of clinical evaluation in pulmonary diseases

Rie Tanaka, Shigeru Sanada, Masaki Fujimura, Masahide Yasui,
Takeshi Matsui, Norio Hayashi, Yuko Nanbu, Osamu Matsui

 

■コメント

CARS2008は,世界遺産が街中のいたるところにあるスペイン・バルセロナで開催されました.

←建築家ガウディの作品の1つ

今回の発表は,FPDによるDynamic chest radiography の臨床評価報告でした.

開発手法による解析結果と,他の臨床データ(CT,RI,肺機能検査)を比較することで,本法の有用性や問題点を提示しました.

←会場は狭いながらもほぼ満席状態でした(発表中の様子,田中)

会場からは,3つの質問が出ました(田中の英語口述発表史上で最多です!!).
1.ノイズの影響はどの程度なのか?→ノイズ変動は階調数に対して0.3%
2.12ビットへの変換はどのようにしているのか?→単純なDownScale
3.Dual Energy Subtractionは使用システムで可能か?→X線管球の制約で不可能

質問内容を理解できたことはもちろん嬉しかったですが,高い関心を持ってもらえたことが一番うれしかったです.

←(質疑応答の様子,田中)

この時期のヨーロッパはサマータイムということもあり,夜9時でも日中のように明るいんです(だから,レストランの開店時間も8時以降のところが多い).学会後の長い夜は,研究・教育・学会活動・人生etc.について,深〜く,熱〜く,そしてしっとり,ディスカッションするという有意義な時間になりました.

←夜の8時過ぎでこの明るさ(海辺のレストランにて,真田先生)

なんとなく考えていたことでも,言葉にすることでまとまってきます.問題点が明らかになって,どうすればよいのかを考えることもできます.そして,新しい目標ができたり,モチベーション維持にもつながります.特に,スーパーポジティブな恩師とのディスカッションは最高です.

大学院入学を検討中の皆さん,真田研究室に入るともれなく上記特典がついてきます.是非,ご検討ください.

←夜の9時半でこの明るさ(海辺のレストランにて,田中)

共同研究者の先生方のおかげで,臨床データが集まりつつあります.大学の知的財産本部やTLO関係者からも,全面的な支援をいただいています.多くの方の協力に恵まれ,少しずつですが,しかし着実に実用化に向かっていっています.この2〜3年が勝負だと思い全力投球する!と,地中海からふく風の中,決意を新たにしました.

←心地よい風が穏やかな気持ちにしてくれます(グエル公園にて)

■おまけの写真コーナー


市場は食物であふれていました

  この美脚たちは生ハムです

発表後の様子

フラメンコを踊るお姉さん

建設中のサグラダ・ファミリア

巨大迷路のような旧市街

人・街・物・歴史,どれも豊かな国でした

文責:田中

 

 

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